namedtuple
(命名元组)は、Python 標準ライブラリのデータ構造であり、collections
モジュールに位置しています。これは、フィールド名付きのタプルを作成するためのファクトリ関数であり、タプルのフィールドにインデックスを使用せずにオブジェクトのプロパティのようにアクセスできるようにします。
namedtuple
を使用すると、手動でクラスを記述することなく、フィールド名を持つタプル型を簡単に定義できます。これは、軽量なデータコンテナが必要であり、かつデータにオブジェクトのプロパティのようにアクセスしたい場合に非常に便利です。
以下は、namedtuple
の使用方法を示す簡単な例です:
from collections import namedtuple
# 'Point'という名前のnamedtupleを定義し、'x'と'y'の2つのフィールドを含む
Point = namedtuple('Point', ['x', 'y'])
# Pointオブジェクトを作成
p1 = Point(1, 2)
# フィールドにアクセス
print(p1.x) # 出力: 1
print(p1.y) # 出力: 2
上記の例では、'Point' という名前のnamedtuple
を定義し、'x' と 'y' の 2 つのフィールドを持つことを示しています。その後、'Point' オブジェクト 'p1' を作成し、フィールド名を使用してその値にアクセスしています。